大英自然史博物館展

大英自然史博物館展

見どころ3

日本から渡った標本

19世紀後半、日本がオランダ以外の国とも交流を開始した後、来日した英国人によってそれまでは入手が
困難だった日本の自然史標本が博物館にもたらされます。日本の自然史研究が未熟だったこの時代、これらの
自然物は大英自然史博物館の研究者によって研究されることとなります。

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輝安鉱

日本発の世界的な鉱物標本

愛媛県西条市の市之川鉱山から産したこの標本は、ディーラーを通じて1884年に大英自然史博物館が購入したものです。市之川鉱山はすでに閉山しましたが、当時は世界一大きく美しい輝安鉱の産地として海外にも知れ渡っていました。中でも大型の結晶が母岩に多数付いた標本は極めて希少、その標本が130年ぶりに日本に戻ることになります。

隕石

日本に落下しロンドンに渡った隕石3点が初めて帰ってきます。佐賀県に落下した小城隕石と福岡県に落下した東公園隕石は日本国内では行方が分からなくなっている隕石です。大英自然史博物館で明治時代に収集されてから100年以上保管されていたものが初めて公開されます。また、1886年に鹿児島県に落下した薩摩隕石は空中で分裂して隕石雨となり、10数個の破片が拾われました。国立科学博物館でも小さな標本を所蔵・展示していますが、25kg以上という最大の標本が初めて展示されます。

ニホンアシカ

英国に渡った日本の絶滅動物標本

ニホンアシカは日本と韓国の沿岸海域に生息していましたが、日本ではすでに絶滅したとされています。この標本は1896年に横浜の貿易商アラン・オーストンが大英自然史博物館の哺乳類研究者オールドフィールド・トーマスに送ったものです。博物館のアーカイブにはオーストンがこの標本を入手した時に送った手紙と写真が残されており、この個体が千島列島でアシカ類やラッコの毛皮を求めて無謀な収集を行ったヘンリー・スノーによって捕獲されたものだということがわかっています。

関連するその他の展示品

  • ・ 昭和天皇が皇居で収集された粘菌
  • ・ 日本の海苔の絶滅を救った女性生物学者 キャスリーン・ドゥルーが収集した海藻標本
  • ・ 古生物学者で女性運動家 マリー・ストープスが北海道で採集した植物化石

「本展監修者による、より詳しい解説動画はこちら」